【大紀元日本9月7日】環境保護団体グリーンピースの調査によると、中国湖南省衡陽市で、中国と米国の学術機関が共同で、遺伝子組み換え作物を市内の小学生に食べさせる実験をしていたことが明らかになった。
実験を主導した米国タフツ大学の中国系米国人の唐広文教授は、発展途上国の深刻な栄養不良問題を緩和、解決する目的で、同市の小学生を対象に試食実験を行ったことを書面で認めた。
今回の実験を許可したのは浙江省医学科学院倫理委員会で、実験に参加したのは米国タフツ大学、中国湖南省疾病控制中心、中国国家食品安全と栄養研究所、中国浙江省医学科学院等。
実験に使われたのは遺伝子組み換えによってできた「黄金大米」という米で、体内でビタミンAに変化するカロチンを豊富に含み、黄色くがかっている事から「黄金大米」と名づけられた。
72人の6歳から8歳の子供が35日の間にわたって今回の試食実験をさせられた。そのうち、24人は21日間毎日、昼食にこの遺伝子組み換え米を食べていた。実験結果によると、子供たちにとってサプリメント接種と同等の効果を発揮したという。
「黄金大米」は2000年に開発され、2005年に改良されてからカロチンの含有量は普通の米の23倍に達した。ただし、今なお商業化は認められていない。多くの遺伝子組み換えの食品は色々な副作用が現れたが、「黄金大米」は今のところ副作用は報告されていないという。
インターネットで伝わる情報によると、今回の実験用の黄金大米は重水(D20)で灌漑されているという。重水は人体にとっては有害。
衡陽市当局は、市内の小学生を対象にビタミンA摂取に関する実験を行ったことを認めたが、原材料はすべて現地で買ったとし、遺伝子組み換えの米及び食品を提供したことを否認している。
(翻訳編集・池葉 笑子)