【大紀元日本9月21日】英高級ブランド・バーバリーは、過酷な労働状況を理由に、中国広東省にある同社バッグ受託生産工場の生産を打ち切ると発表した。
英紙ガーディアン19日の報道によると、バーバリー社がこの決定を下した理由は、長時間労働などといった同工場の過酷な労働状況を憂慮したためだ。
同工場は100%韓国資本で、複数の欧米ファッションブランドの受託生産を行っている。昨年6月、従業員らは4日間のストライキを行い、長時間労働と低賃金、韓国人管理者の横暴な管理などに抗議した。この工場の従業員は、週6日間の勤務で毎日の労働時間は11時間に達するという。
バーバリーは2010年、英国の倫理取引規範(Ethical Trading Initiative、ETI)に加盟している。ロンドンの人権調査団体TBUがバーバリー中国工場の労働状況に注目している中、同社は、今年7月の発注を最後に、この工場でのバッグ受託生産を打ち切る、と発表した。
バーバリーは中国需要の低迷で利益増加に伸び悩んでいる。今月8日までの10週間の既存店売上高の増加率はゼロに落ち込んだ。
(翻訳編集・叶子)