赤信号を無視して道路を横断する群れ(ネット写真)
【大紀元日本10月17日】中国国内のネットで「中国式道路横断」の書き込みが話題を呼んでいる。信号が赤でも何人か集まれば道路を渡ってしまう、いわゆる「みんなで渡れば怖くない」ということだ。車のマナーも悪いことから、集団歩道のほうが安全との声もある。一部のネットユーザは交通管理の欠陥も指摘する。
ネットユーザ・這個絶対有意思が、「中国式道路横断とは、何人か集まれば、信号に関係なく道路を渡る」と書き込みと、共に写真をネットにアップしたところ、瞬く間に話題になった。
国内紙・南島晩報によると、同紙記者が海南島市内の交差点で13日に調査を行った。その結果、2分間だけで32人が赤信号を無視して横断歩道を渡ったという。
国営中国中央テレビ局(CCTV)は14日、「中国式道路横断、一時間で600人が交差点の赤信号を無視して道路を渡った」と報じた。
ネットユーザーは、「(信号を守って待っていると)取り残されているよそ者のように感じる」「自分も集団の一員。ちょっと恥ずかしいが」「その通り。みんなで渡れば、罰されることはないという心理で渡ってしまうのだ」などの書き込みがあった。
また、「歩行者側の信号が青でも、右左折車を譲るために、横断できなくなることが多々ある」「そう、だから赤信号になってもみんなで渡る」などと指摘する者もいる。
中国では歩行者優先という概念はなくて、青信号になれば車が優先的に通行してしまうことから歩行者に不安を与えてしまうという。そのためか、多くの人は赤信号を無視しても、より「安全に」道路を渡れる方法を考えているようだ。
(翻訳編集・余靜)