【大紀元日本11月5日】黒龍江省ハルピン市がこのほど、清掃員457人を募集する求人に、1万人が応募するほどの「大盛況」だった。最終的に履歴書を提出した7186人のうち、4割以上が大卒者で、中に院卒も含まれていた。
求人を出したのは市の都市管理局で、採用された人は「準公務員」としての待遇を受けられ、3年後に管理職に昇進するチャンスがあるため、応募が殺到したとみられる。
今年7月に大学を卒業したばかりの佟鵬さんも応募者の1人である。彼はすでに3回転職し、月給1千元(約1.2万円)も満たない仕事に「夢の実現よりもう少し良い生活をしたい」と彼は言う。
経済成長の鈍化や大学の増設が進む中、毎年700万人以上が大学を卒業しているが、その1割以上が就職できていない。学生は「卒業即失業」などと揶揄している。
この出来事がインターネットで熱い議論を引き起こした。あるユーザは、「子どもの頃、“しっかり勉強しなければ、将来、清掃員になるしかない”と親から言い聞かされた。しかし、今は清掃員にすらありつけないのだ」と嘆いた。
(翻訳編集・叶子)