【大紀元日本11月7日】薄家を取り巻く事件の裏を、英国は把握していたか―失脚した薄熙来元重慶市トップの妻、谷開来被告が英国人ビジネスマンを殺害した事件で、被害者は薄家の情報を殺害される一年前から英対外情報部(MI6)に報告していた可能性があるという。米紙ウォールストリートジャーナルが報じた。
同紙は、現職や引退した英当局者へのインタビューによると、ヘイウッド氏はMI6役員としばしば中国で会い、薄家の個人情報を提供し続けたという。同氏が勤めていたのは元MI6要員が設立した会社で、多くのスパイを雇用しているとも報じられている。
英国政府は一貫してヘイウッド氏と政府との関連を否定している。駐中国英国大使館は「知的情報については一切コメントしない」とし、MI6を監督するヘイグ英国外相は「英政府の職員ではない」と述べている。
記事を書いたジェレミー・ペイジ記者は、もしMI6が薄氏の機密情報を握っているとすれば、公安上、大きな問題だと指摘。一方で、中国公安当局がヘイウッド氏とMI6との関係に気づいていたとすれば、公安局はヘイウッド氏の同行を彼が殺害される直前まで監視していた可能性があるとも分析している。
(翻訳編集・佐渡 道世)