航空ショーに展示された軍用無人偵察機(PHILIPPE LOPEZ AFP/Getty Images)
【大紀元日本11月15日】中国軍の新型軍事用無人機やステルス戦闘機が13日、広東省珠海市で開かれた航空ショーに展示された。中国の軍事力の増強と、国際軍需市場での顧客獲得が狙いとみられる。
珠海市で開催中の中国国際航空宇宙博覧会に出品された無人機は「翼龍(イーロン)」。英BBC放送によると、翼龍の総重量が1.1トン、全長9メートル。実用上昇限度は5300メートル、航続距離は4000キロ。米軍の無人機プレデターに似ているとも言われている。
一方、翼龍の価格は米国やイスラエル製の無人機よりはるかに安価になるという。香港の英字紙・サウスチャイナ・モーニング・ポスト(南華早報)は、翼龍の価格はおよそ100万ドル(約8000万円)と報じている。
翼龍は2008年と2010年にも出品していたが、展示された機体はコンセプト機。今回の実物での展示は「中国は世界の無人機市場への本格的参入を目指しているのでは」と、BBCが中国の専門家の話を伝えた。同無人機はすでに輸出が始まっているという。
また、今回の航空ショーでは先月末に試験飛行したばかりの2機目ステルス機「殲31」のコンセプト機も出品された。
ドイツの主要経済紙・ハンデルスブラットは、中国は軍需産業において米国のライバルになりつつあると指摘。2015年には、中国の軍事費支出は現在の倍の2400億ドル(約19兆円)に跳ね上がり、日本の軍事費の4倍になるという。
(翻訳・余靜、編集・張英)