新総書記の元勤務地で暴動1万人、当局は情報封鎖に躍起

2012/11/20 更新: 2012/11/20

1万人の住民が事故を見物、一部が暴徒化した(weibo.com)

【大紀元日本11月20日】中国福建省寧徳福安市で17日夜、公安当局の交通事故の対応に不満を持つ住民が集団となって暴徒化し、警察車両数台が破壊される事件が起きた。

香港メディアなどによると、一台の乗用車が飲酒運転のためバイク3台に乗っていた合わせて学生6人に激突した。事故周辺は見物人が次々と集まり、数千人に及んだ。

報道によると、事故現場から病院は数分ほどだが、にもかかわらず救急車は45分後に到着した。学生の1人は足の骨がむき出すほど重傷を負っており、対応の遅さに見物人たちは喧しく騒ぎ立てた。

公安車両が押し倒される(weibo.com)

さらに住民たちは駆けつけた公安に怒りをぶつけた。学生たちを引いた車両は盗難車で、ナンバープレートは警察が不正に販売されたものとの情報が流れたからだ。暴徒化した住民は3台の公安車両を横転させ、車両上部に乗るなどした。

報道によると、1万人の住民が警察隊と衝突し、少なくとも20人以上が負傷、100人以上が拘束されたという。

同市はこのたび新たに共産党総書記の座についた習近平氏が、かつて腐敗の取り締まりに力を注いだ都市。インターネットでは事件の情報が出回らないよう、ミニブログ・微博では関連コメントなどが次々と削除されている。

 (翻訳編集・佐渡 道世)
関連特集: