【大紀元日本11月21日】中国貴州省畢節市で16日朝、10才前後の5人の児童が大型ゴミ箱の中で窒息死し、死亡しているのを近所の住民が発見した。ゴミ箱は政府の事務所・畢節市流倉橋地区事務所から100メートル足らずの場所だったという。
この5人の児童は最年長が13才で、最年少が7才。近くの住民によると、この大型ゴミ箱は工事現場付近に設置された門で、子供たちは最初、工事現場からプラスチックの防水シートとベニヤ板などを拾い集めテント代わりにし、何日か住んでいた。しかし数日間は最低気温が6度以下になり、夜には霧雨が降っていたことから、避寒のため大型ゴミ箱に入ったと思われる。
現場調査と検死結果によると、子供たちの死因は一酸化炭素中毒だった。ゴミ箱の中で木炭を燃やし暖を取ろうとしていた形跡があったという。
死亡した5人のうち3人は七星関区出身で、もう2人は不明。なお、この事件は中国国内で大きく波紋を呼んでおり、多くのネットユーザと国内メディアが事件に関心を寄せている。ネットでこの事件に関する討論は240万件を超えた。「親にもある程度の責任があるけど、この社会に重大な責任がある。子どもと離れて出稼ぎしなければならないこの社会の責任だ」「『いくら苦しくても子どもに苦しい思いをさせない。いくら貧しくても子どもに貧しい思いをさせない』なんと聞こえのいい共産党のスローガン。子どもを幹部に置き換えれば、この社会の現実にぴったりだ」などの声がインターネットで上がっている。
(翻訳編集・池葉 笑子)