【大紀元日本11月27日】中国国内メディアは23日、国内のケンタッキーフライドキチン(KFC)やマクドナルドに鶏肉を供給している山西粟海グループが、鶏の飼料に添加剤や抗生物質などを加えることで、45日間で「速成鶏」を出荷させていることを報じた。これに対して、KFCは指摘されたものは同社が仕入れた全鶏肉の1パーセントしか占めていないと発表。マクドナルドは「速成鶏」の使用を否定した。
中国経済網23日の報道によれば、粟海が「速成鶏」に与えている飼料は3種類ある。最初の10日間は「栄養を付ける」飼料。それからの20日間は「骨の発達を促進する」飼料。最後の15日間は「肉付きを良くする」飼料。3種類の飼料に「抗生物質や添加剤などが入れられている」と従業員は話し、飼料に止まったハエが死んだことから「人体にもきっと有害で、若い人はみな、ここで働きたがらない」という。
抗生物質が添加されていることについて、粟海グループは、大密度の鶏舎で飼育されている鶏の間で病気が広がらないためだと説明している。水に溶かしたり、飼料に混ぜ合わせたりした抗生物質などの薬剤は1日3回、鶏の体に入る。「人間も病気になれば薬を飲むのと同じだ」と粟海は強調し、薬剤が人体に与える影響は「ほぼない」という。
粟海の鶏を仕入れているKFCは公式サイトで、この種の「速成鶏」は一部の地域で使われているが、同社が使用する鶏肉の約1パーセントしか占めてないと発表。今までの検査では合格しており、今回の報道を受けてさらなる自主調査を行うことを表明した。
日本では、出荷される鶏に抗生物質などの薬物が残留のないように、出荷前7日間は抗生物質の使用が禁止されている。
(翻訳・余靜、編集・張英)