【大紀元日本12月9日】マヤ文明が2012年12月21日を人類文明の転換点としているため、この日は「人類滅亡の日」とも言われている。21日が近づくにつれ、中国でも落ち着かない様子が窺える。「21日から3日間、地球は闇に包まれる」との流言から、四川省では住民がろうそくやマッチを買いあさる状態。また、数十万、数百万の大金を投じて「ノアの方舟」を造船している強者(つわもの)もいる。
その「ノアの方舟」には「ぜひ、幹部たちに乗船してもらいたい。幹部を優先に逃げさせて、そのまま帰らないでほしい…」8日、ミニブログ最大手の新浪微博にこう書き込まれた。書き手は400万余りのフォロアーを有するペンネーム「作業本」
この書き込みは、わずか3時間で6千回以上転載され、1万以上のコメントを引きつけた。「賛成」「おっしゃる通り」「ぜひ、喜んで」「皆さん、並んで幹部たちを歓送しよう」などといった書き込みが飛び交った。
これに対して、「幹部優先」は「言い古された」言葉だ、と福建省のユーザー・楊依依さんは次のように記している。
「18年前の今日、幹部を先に逃げさせたことで、284名の児童がカラマイ市(新疆ウイグル自治区)の劇場の火災で命を落とした。この事実を否認する者もいるが、生き残った2名の児童の証言で事実は裏付けたられた。当時9歳の児童の証言は『壇上で献花を受けたお爺さんが私たちを押しのけて逃げて行った』というものだった。『幹部優先』は、すでに中国の幹部のもっとも卑しく、もっとも当然の通行証となっている」
甘粛省のある弁護士はこう提案している。「世界が滅亡しなくてもかまわない。副省級以上の幹部らにそれぞれ1億元を配給し、彼らを移民させよう。そして、居残った私たちは選挙を行い、憲政の道、彼らが言う「邪道」を歩んでもよいのではないか」
こんなジョークも伝わっている。
「ある国で重大な交通事故が起きた。怪我人はいずれも高官。事故の後、記者は医師に尋ねた。『主席は命が助かったか?』医師は頭を横に振った。記者はまた『首相は?』医師はまた頭を横に振った。記者はさらに『部長らはどう?』医師はもう一度頭を横に振った。記者は、『では誰が助かったか?』と尋ねた。医師は気を取り直し、『国が助かった』と答えた」