【大紀元日本12月28日】英ガーディアン紙は24日、マラリアがアフリカで根絶できない主な原因は、中国製の偽薬が横行しているからだと指摘した。
記事によると、中国製の抗マラリア偽薬がアフリカに大量に流入し、アフリカ各国の薬局や販売店、病院などからマラリア患者に販売される。偽薬は一見、本物と殆ど区別がつかず、専門家も見逃してしまうほどだという。しかし、これらの「薬」は、錠剤の識別コードの刻印・印刷がなく、また、錠剤も滑らかでないことが多い。
マラリアの発病率がもっとも高いタンザニアとウガンダでは、ほとんどの患者が偽薬を服用した経験があるという。「まったく効き目がない」とタンザニアの医師で、自身もマラリアを患い、偽薬を服用した経験のあるルハジャさんは証言する。彼らは、偽薬は劣悪な携帯電話や衣料品と同様、すべて中国から来たものだと考えているようだ。
最新の統計では、タンザニアとウガンダで使用されるマラリア治療薬は3分の1が中国製偽薬または品質基準を満たさない薬だと示されている。
ウガンダ当局は、偽薬は抗マラリア薬のみならず、抗生物質や避妊薬にいたるまで大量の偽物が出回っていると批判した。
一方、中国外務省の華春瑩報道官は27日、中国からの偽薬がアフリカで横行しているとの主張は「まったく根拠がない」と反発した上、輸入国が「輸入ルートを規制し」「(中国の)正規の企業から買い付けるよう」注文を付けた。
(翻訳編集・余靜)