北朝鮮から鴨緑江を渡り中国・臨江へ向かうトラック (Getty Images)
【大紀元日本12月28日】北朝鮮の2011年貿易総額に占める中国向け割合が、初めて7割を超えたことが、韓国統計庁が27日に発表した統計で分かった。南北関係が冷え込む中、北朝鮮の中国依存がいっそう強まったことを改めて示した。
同年の北朝鮮の貿易総額は、前年比31.9%増の80億3000万ドル(約6900億円)。このうち、中朝貿易額は56億2900万ドル(約4820億円)で、全体に占める割合は前年比13.2ポイント増の70.1%に達した。
一方、韓国との貿易額の割合は2009年の33%、2010年の31.4%から大きく下落し、10ポイント減の21.3%に止まり、「韓冷中熱」の構図が明らかとなった。
今回発表されたデータは韓国統計庁が2000年以降、毎年まとめている。開始当時、中国は20.4%、日本は19.4%、韓国は17.8%とほぼ横並び状態だったが、その後、中国の割合が高まる一方である。なお、経済制裁を強めてきた日本のシェアは2007年以降、ほぼゼロとなっている。
(翻訳編集・張凛音)