【大紀元日本1月8日】山西省長治市で先月31日に起きた有毒化学物質の流出事故が5日後に明らかにされた。そのため、隣接する河南省と河北省の河川まで汚染され、5日に緊急断水が行われた。
中国国内メディアによると、先月31日、同市内の企業で輸送パイプの破裂でアリニンが流出する事故が起きた。約8.7トンのアリニンが河川に流れ込み、下流にある河北省の邯鄲(かんたん)市は影響を受ける可能性のある水源地のダムからの水供給を停止した。
アニリンは農薬などに使用される有毒化学薬品で、吸入により死亡に至る可能性がある。
山西省当局は事故後、隣接する河北省と河南省への連絡を放置し、5日後に報告した。
山西省では昨年12月にも、死者60人に上るトンネル爆発事故を5日後に報告するという不祥事が起きたばかり。
(翻訳編集・余靜)