中国外務省(外交部)の新報道官・華春瑩氏(ネット写真)
【大紀元日本1月9日】昨年11月の共産党大会で入れ替わったのは最高指導部チャイナセブンの顔ぶれだけではない。中国の「顔」とも言える外務省の報道官も、強烈な言動が印象的な姜瑜氏から一転して、優しい顔つきの女性・華春瑩氏(42)が就任した。だが、外見が変わっても、肝心な発言の中身は姜氏と何ら変わらなかったことに、ネットユーザーらは肩を落としているようだ。
特に批判が集中したのは4日の定例記者会見での華氏の発言。南方週末の改ざん問題について、同事件は中国が提唱する報道の自由と矛盾するのではないかとの記者の質問に、華氏は「外交事務ではないため、具体的なことは知らない」「中国には新聞の検閲制度は存在しない」「中国政府は法に基づき報道の自由を守っている」などと言いはった。
「さすがにこれには失笑だ」。ユーザー西蒙周はつづる。「中国にはごますりメディアもあれば、あなたの生死を握り、改ざんやら抹消やらやりたい放題の幹部もいる。さらに、これは報じるなあれは言うなと教る部門もぞろぞろ。メディアは(党の)喉舌で言論は(党の)武器、メディアへの党統制は鉄則。中国はこれに尽きる」
ユーザー困鳥は「どうしてこうにも顔色一つ変えずにデタラメが言えるのか」と呆れ返る。「昨日も今日も、去年も今年も、恥を知らず、後ろめたさもなく、すべて当たり前のよう。この破廉恥精神には完敗だ」
「確かに明文化した制度はないかもしれない。何を報じるか何を報じてはならないか、電話口で口頭通達するのみ」「報道自由度ランキングでわが国は全179カ国中174位。よく分かった」「『外交部』が『絶交部』になった訳だ。嘘つき大国と付き合う勇気のある国はどこにあるのか」などと、華報道官の発言を厳しく批判した書き込みが目立った。