【大紀元日本1月17日】中国では冬になると、熱々の羊肉の串焼きに舌鼓を打とうと、人々が群れをなして屋台を目指す。しかし、この人気の高いB級グルメに猫やネズミの肉が使用されているという疑惑が浮上している。中国国内紙、楚天都市報が報じた。
インターネットではこの話題で持ちきりだという。「猫の肉の串焼き。食べたかも?」「5元(約60円)以下の羊肉は食べないほうがいい。猫やネズミの肉に決まっている」などが書き込まれている。そして、羊肉の風味を持たせるため、安価な猫の肉を羊の尿に数時間を漬けてから、食肉軟化剤や調味料をまぶし、羊の油と精油で加工すれば、羊肉の出来上がりだ」とその手口を暴露する人もいる。
真偽を訪ねる取材に乗り出したところ、ほとんどの店主が本物の肉を扱っていると主張する。一方、中に「本物の羊肉を今の値段で売っていれば、大赤字だよ」とポツリと本音を漏らす人もいた。
店で使った羊肉串焼きのほとんどは冷凍食品の卸し専門業者から仕入れたもの。業者は取材に対して、百パーセントの羊肉はほぼ存在せず、取扱商品はすべて「羊肉風味」に調味された肉だと強調した。
記者はさらに、卸市場や屋台、レストランなど6店舗で串焼きを購入し、専門機関に分析を依頼した。
その結果、3店のものからは羊肉の成分を検出したが、豚肉と鴨肉が混ぜられていた。ほかの3店の肉からは羊肉の成分は全く検出されなかったうえ、豚肉でも鴨肉でもない、「正体不明」の肉が使用されていた。噂の猫やネズミの肉が、本当に市民の口に入ってしまったのかは、更なる分析測定が必要だという。
(翻訳編集・余靜)