【大紀元日本1月23日】鶏肉に抗生物質が残留していたなどの問題に巻き込まれた外資系ファストフードにまた新たな品質問題が浮上。河南省の大手食肉加工会社・大用集団が病気になった鶏製品をケンタッキーフライドチキン(KFC)やマクドナルドなどに供給していたことが国内メディアの報道で明らかになった。
中国網16日付の報道によると、大用集団は病気に罹った鶏を処分せずに予定より早く、ファーストフード店に出荷していた。「薬物残留の問題があってから、病気にかかっても抗生物質の使用を大用では禁止された」と下請けの養鶏場の経営者は証言し、かわりに検疫なしの早めの出荷が行われたという。
また、病死した鶏は無害化処理をせず、数十キロ離れた加工工場で骨粉などに加工されたことも報じられている。これに対して、大用は「国の関連法規に従い処分した」と反論。鶏の疫病拡散を防ぐため、病死したあとは、現地処分が法規では義務づけられている。
大用集団の鶏肉製品は北京や上海などの大都市にも出荷されており、河南省では40%の市場占有率を誇っている。とくに、KFCやマクドナルドなどのファーストフード店はその主な出荷先だという。
KFCを経営する米ヤム・ブランズ社は公式ミニブログ(微博)で、同件に強い関心を示すと同時に、「大用集団に法規違反があれば、厳重に処理する」との声明を出している。
(翻訳編集・余靜/張英)