5日、米首都ワシントンD.C.で開かれた「中国での人権挑戦」の集会に出 席した盲目の人権活動家・陳光誠氏(董韻/大紀元)
【大紀元日本3月8日】中国当局の弾圧を受け、昨年5月に渡米した盲目の人権活動家・陳光誠氏が5日、首都ワシントンD.C.で開かれた「中国での人権挑戦」の集会に出席した。中国人の人権意識が急速に高まり、それによって、共産党政権はいずれ歴史の舞台から姿を消すとの信念を語った。
陳氏は、最近のサイバー攻撃を引き合いに、当局が外国に対して行っている情報窃取をはるかにしのぐ国内での暴走ぶりを批判。「ネット監視や盗聴、略奪、暴行…中国人が耐えているものを想像するのはそれほど難しくないだろう」と語った。
「上京する民衆は、切符を購入する段階から身分証がチェックされ、乗車してからも調べられる。そして下車するときも。ブラックリストに載っている人なら、すぐさま地元に送り戻され、その中で当然、殴られる」
陳氏は、甥の陳克貴氏が現在刑務所で虐待を受けていることも明らかにした。「公安の幹部が直接彼を脅している。『上訴すれば、無期懲役になる可能性がある』『お前の親も子も命は俺たちが握っている』、と」。陳氏の甥は、自宅を抜け出した陳氏を警察が探す際に殴られ、防衛したことで「故意殺人」の容疑で逮捕されている。
「山東省当局は公開処理を約束していた。これは米中間の協議書にも書き入れられていた。だが、共産党は約束を破った。彼らのような裏切り者には期待を抱いてはならない」
「専制の本質は民主と法制に反するものだ。腐敗者が腐敗を取り締まったり、(権力の)強盗が権力を人民に返したりすることを期待してはならない」。陳氏は国際社会に共産党政権の虚偽なる本質を見抜くよう促し、「民意に反するものは、必ず、歴史に淘汰される」と共産党政権の滅亡を見越した。
陳氏はさらに米国に、中国の民衆が「ベルリンの壁」を倒すための後押しをするよう呼びかけた。「中国共産党は従来から言うこととやることがかけ離れている。このような政権に対し、国際社会は原則を守り、けっして譲歩してはならない」と訴えた。