ドイツなど欧州市場の粉ミルク、中国人の買い漁りで品薄に

2013/04/01 更新: 2013/04/01

【大紀元日本4月1日】ここ数か月、ドイツやオランダなどのヨーロッパの国で新生児用粉ミルクが深刻な品薄となっている。これらの国に在住している中国人や観光に訪れた中国人が大量に買い漁っているからだという。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

ドイツメディアがこの深刻な状態に気づいたのは3ヶ月前。同国の粉ミルクメーカーミルーパ(Milupa)社が生産している銘柄、アプタミルとミルミルが特に人気が高く、中国人に買い占められているという。2月には、多くの商店の店頭で限定販売が始まり、3月に入り、買い占めはドイツの母親と新生児に深刻な影響を与えていることが報じられた。

RFAの記者はドイツ国内の大手量販店の店頭で、ドイツ人学生に粉ミルクの購入を頼みこむ中国人の姿を目撃したという。1人3缶までとの限定販売のなか、こういった手に出た人もいる。

新生児用粉ミルクの中でも、6か月から1歳未満用のものがもっとも品薄状態となっているという。ドイツ国内のネット通販サイトでは、アプタミル粉ミルクは通常の一缶12ユーロ(約1400円)のところ、25ユーロ(約3000円)と、倍以上にまで価格が跳ね上がっている。新生児をもつドイツ人母親にとって、すでに自国製の粉ミルクがもっとも喜ばれる贈答品になっている。

「中国問題が世界に及ぼす影響は、こういった断片からも鮮明になってきている」。RFAの報道はこう指摘した。

(翻訳編集・竜崎、張英)
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