【大紀元日本4月24日】四川省で活動している人権活動家の黄_qii_氏は当局に、同省の地震被災地に入ることを禁止されている。5年前の四川大地震後に建てられた建物の一部が依然、「おから工事」となっていることが表面化されることへの危惧がその原因だと、黄氏は主張している。英BBC放送が報じた。
同報道によると、黄氏が当局に足止めされたのは20日、自らが運営する人権サイト・六四天網に、前回の大地震の後に建てられた建物が今回の地震で破壊したとの情報を公開した数時間後だった。車で省都・成都市から震源地・雅安市に入った黄氏一行は、30数人の当局者に連行され、現地の警察局に送られた。「面倒なことをするな」と警告された一行は、同日の夜、成都に送り返された。
黄氏はBBCに、被災者からすでに「おから工事」とみられる建物の写真を手に入れたと話している。時期を見てネット上で公開するという。
5年前の四川大地震で多くの小中学生が「おから工事」の学校の下敷きになり犠牲となった。「その再建プロジェクトにまた、おから工事があったことが明らかになれば、きっと国民から不満が噴出する」。これが自身らの被災地入りが阻まれた理由であると黄氏はみている。
黄氏は、四川大地震後、おから工事で倒壊した学校の犠牲者のために人権活動を行なっていた。2009年11月に逮捕され、昨年6月に釈放されたばかりだ。
(翻訳編集・張凛音)