【大紀元日本5月7日】4月28日、香港の1908書社が、ドキュメンタリー映画「幽霊の頭上に住んでいる女たち」の試写会ならびに討論会を開催した。
この映画は、ニューヨークタイムズの契約カメラマン・杜斌氏が制作したもの。遼寧省瀋陽市の馬三家労働教養所に監禁されていた、51歳の女性・劉華さんへのインタビューを通じて、同教養所で行われた女性への様々な暴行が明らかにされた。
試写会が終わった後、参加者たちから、きわめて重い拍手が起こった。討論に入っても、映画の内容から衝撃を受け、会場はしばらく沈黙に包まれていたという。
杜斌氏は映画製作の過程で、同労働教養所に監禁されていた多数の法輪功学習者にも取材した。法輪功学習者が受けた被害について、杜斌氏はこう語った。
「法輪功学習者たちは、自分たちが受けた被害について語った際に、感情的ではなくきわめて冷静であり、あたかも他人のことを語ったようだった。わたしは深く感動させられた。何故ならば、彼女たちは一般の人では耐えられない残酷な拷問を受けながらも、その語りから恨みを感じ得なかったからだ」
杜斌氏は「あのよう残酷な迫害を加えてはならず、その真相を人々に知ってもらおう」として、この映画を製作したという。
試写会で放映された映画は、その第一弾だが、後日に公開される予定の第二弾は法輪功学習者たちの証言も含まれる。
元ニューヨークタイムズ北京支社の中国問題研究員・趙岩氏も試写会に参加した。鑑賞後、彼は非常に驚かされたと語った。「彼女の語ったことが真実だとわれわれは知っている。これは決して作り話ではない」「看守が電気棒や歯ブラシを女性の性器に挿入するなどの性的暴行があったと確信している」「法輪功学習者への迫害は間違いなく違法であり、彼らの苦難はわれわれの苦難でもある」と話した。
杜斌氏によると、同映画は5月1日よりインターネットで公開され、この世の地獄と言われる馬三家労働教養所の罪悪が暴かれることになる。映画の初めに監禁された女性が「幽霊はこの世に住んでいるが、私たちは冥界、そして幽霊の頭上に住んでいる女たち」と語っているが、杜斌氏は「馬三家労働教養所ではまさに百鬼夜行しており、この労働教養所は墓の上に建てられたものだ」と話した。
馬三家労働教養所で行われたさまざまな人権蹂躙が相次いで暴かれている。しかしこれは中国の数百もある労働教養所の一つに過ぎず、暴かれた事実も氷山の一角だ。今後、中国情勢の急変に伴って、その中で監禁される人々とりわけ法輪功学習者が受けた迫害の実態が明らかにされるに違いない。