【大紀元日本6月18日】怪我したイルカが中国南部の海南省三亜市のビーチに打ち上げられ、救助の遅れで失血死した。レスキュー隊が到着するまでの間、市民や観光客が次々と衰弱したイルカを水面から引き上げ写真撮影をしたことも、イルカの死を早めたという。
同省南海網によると、16日午後6時頃、三亜市の大東海ビーチに衰弱したイルカが打ち上げられた。レスキュー隊が1時間後に到着したものの、イルカの怪我を手当できるメンバーがいなかったため、300キロ離れた同省海口市の水生野生動物救助センターに支援を求めた。夜9時、イルカは一旦近くの海水プールに搬送されるものの、専門家が到着していないため、そのまま一晩を過ごした。翌朝、イルカは死亡した。
数時間後、センターからの専門スタッフが到着。イルカの死因は、ヒレ部の怪我による失血だと診断された。
救助の遅れに加え、レスキュー隊が到着するまでの間、ビーチで海水浴を興じていた市民や観光客の心ない行動もイルカの死を早めた可能性があるという。瀕死のイルカを水面から引き上げ、抱きかかえて次々と記念撮影。目を覆いたくなるような市民らのこのような行為が、イルカにとって大きな負担になっていたと現地の漁民は言う。
(翻訳編集・張凛音)