【大紀元日本7月8日】軍部のクーデターにより、事実上、モルシ元大統領の失脚が決まったエジプトでは、5日もモルシ派と反対派の衝突が各地で発生し、この日だけで、少なくとも17人が死亡した。
今回の退任劇に反発するモルシ派の抗議活動は、以前よりも過激化しており、事態収束のめどは全く立っていない。この日、首都カイロ・ナセルシティ地区では、同派による数万人規模のデモ集会が開かれた。
ロイター通信によると、モルシ元大統領の出身母体であるムスリム同胞団の最高幹部・バディア氏は同日、集まったデモ隊に向かって、「軍との和解にはモルシ氏の復権が条件だ」との考えを明らかにしたという。
現在、モルシ元大統領は、カイロ郊外の軍施設に収容されているものとみられる。
(翻訳編集・森 豪太)