劉志軍元鉄道相に執行猶予2年の死刑判決 374の物件は他人のものか

2013/07/08 更新: 2013/07/08

北京市第二中級人民法院に出廷した劉志軍元鉄道相(CCTVよりスクリーンショット)

【大紀元日本7月8日】中国の劉志軍元鉄道相が8日、収賄と職権乱用の罪で、執行猶予2年の死刑判決を言い渡された。国営通信・新華社が伝えた。

劉は、2003年から2011年まで、8年間にわたって、鉄道部トップとして君臨し、絶大な権利を振るっていた。8日の新華社通信によると劉死刑囚の収賄総額は約6460万元(約10.6億円)にのぼるという。

一方これまで、劉は計477件の経済犯罪で起訴され、司法機関はすでに、劉が収賄や職権乱用で取得した374の不動産物件と8億元を差し押さえたと国内メディアは報じている(6月10日付京華時報)。

それに対し今回の審理では、北京市第二中級人民法院(地裁)の白山雲裁判長は、「メディアが報じた374の物件と現金」は、劉が職権を乱用した結果、他人にその利益をもたらしたもので、「劉自らが犯罪によって得た財産ではない」と弁明した。

この発言について、「笑える判決だ」「裁判長を調べるべきだ」「これでもまだ腐敗撲滅に期待をよせるのか?」と批判する声が殺到した。

(翻訳編集・張凛音)
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