【大紀元日本7月9日】4月15日に米マサチューセッツ州で開催されたボストン・マラソンで起きた爆発テロの被害者への賠償が今月から始まった。事件に巻き込まれ死亡した中国人留学生に219.5万ドル(約2.21億円)の賠償金が支払われる予定。高額な賠償金に中国国内から「アメリカは天国だ」と羨望の声が上がっている。
北京紙・新京報9日付の報道によると、賠償を処理するために設立したファンドは6月26日まで企業や機構らから集まった6000万ドル(約60.6億円)の寄付金全額を賠償金に充てることを決めたという。
賠償金は被害の程度に応じて6段階が設けられ、死亡者の遺族に最高額で219.5ドルが支払われ、9・11同時多発テロ事件の賠償基準を上回っている。入院する必要のない軽傷者にも8000ドル(約80万円)が支給される。
事故で重傷を負ったもう一人の中国人留学生への賠償額は明らかにされていないが、規定に照らすと、94万ドル(約9500万円)が支給される見通し。
多額な賠償金に中国国内から羨む声が上がっている。
「219万ドルは死者を生き返らせることができないが、219万ドルからこの国では命が尊重されていると分かる。できるだけ賠償額を減らそうとする国と比べて、アメリカは確かに天国」
「中国で生きるより、アメリカで死んだほうがいい」
「死ぬ場所をちゃんと選ばないと」
「中国赤十字をアメリカに差し上げよう」
中国では国内最大の公益団体である赤十字は08年の大地震の際、国内外から集まった寄付金の取り扱いが不透明だと指摘され、2011年7月には、赤十字の幹部と親しいと自称する女性の豪勢な暮らしぶりがミニブログに投稿され、信用を失墜させている。
(翻訳編集・高遠)