【大紀元日本7月11日】環境汚染が深刻な中国北部で、住民の平均寿命は南部より5.5年も短いとの研究結果が報告された。米、中、イスラエルの科学者が参加する研究チームは石炭を使用する暖房設備が主な汚染源だと指摘した。
研究チームは1981~2000年までの中国90都市の大気データと、1991~2000年までの中国全125都市約50万人の死亡年齢を分析した。南北は中国を東西に流れる淮河(わいが)を境界線としている。
分析した結果、北部ではPM2.5を含むすべての浮遊粒子状物質の大気での濃度が1立方メートルあたり184マイクログラム、南部より55%も多いことが分かった。
濃度が1立方メートルあたり100マイクログラム高くなると、平均寿命は3年減るとの計算から、北部では住民の寿命は5.5年短くなることになる。
中国では毛沢東時代から北部で石炭を使用する暖房設備を整備してきた。その影響から北部では石炭を中心とする産業も盛んだ。
(翻訳編集・高遠)