【大紀元日本7月24日】広東省湛江市近郊で19日、工場の強制取り壊しをめぐって、村民と警官隊が衝突する事件が発生した。数十人の村民が負傷し、複数が連行されたという。
事件が起きたのは同市遂渓県湾州村。大紀元時報の記者が複数の村民に電話取材を行った。
村民たちの説明によると、前任の村長は多額な村の資金を不正に流用し、村は破綻寸前に陥った。村民たちの働きかけによって、前村長は免職になった。一方、ある地元出身の実業家が資金を提供し、村のでこぼこ道路や老朽化した公共施設を修復した。後に、この実業家は村に工場を建設したが、前村長は地元の幹部を買収し、工場を強制的に取り壊そうとした。今回の衝突事件はこのような背景で起きた。
衝突が起きた19日には、約500人以上の警官隊が村に突入しようとした。千人あまりの村民は、村への道路を車で封鎖し、さらに、柴に火をつけたり、ガスボンベを道路に放置するなどの策で対抗した。警官は村民らの車を壊し、村に突入した後も、老若男女を問わず凄まじい暴力を振ったという。
「数十人が負傷し、そのうち重傷者は十数人。破壊された自家用車は約10台、バイクは数十輌。我々は負けた」と村民たちは落胆している。
現地政府は情報を封鎖している。