【大紀元日本7月28日】スペイン北西部ガリシア州高等裁判所は28日、サンティアゴ・デ・コンポステラで列車脱線事故を起こした運転士を未必の故意殺人罪で起訴した。この事故による死者は29日の時点で少なくとも79人に達した。
裁判所判事は運転士のフランシスコ・ホセ・ガルソン・アモ(Francisco Jose Garzon Amo)被告(52)に対し、今後6カ月間のスペイン出国、列車の運転を禁止、毎週裁判所に通い所在の報告をするよう命じた。
今回の列車事故は、制限速度が時速80キロのカーブに時速190キロで進入したため脱線したとみられている。曲線を曲がり切れなかった車両はディーゼルエンジンを搭載した重心の高い2両目から脱線、外側の壁に激突した。
現地メディアの一部報道によると、事故を起こした高速鉄道の運転士は以前、自身のフェイスブック上に、時速200キロで列車を走行させた事を自慢する内容の投稿をしていたという。
旧市街が世界遺産に登録されているサンティアゴ・デ・コンポステラは、キリスト教の聖地として有名で、「聖ヤコブの日」と呼ばれる祝日の25日は多くの観光客が訪れるはずだったが、予定されていた祭りなどの行事は取りやめとなった。
(翻訳編集・森 豪太)