【大紀元日本8月5日】中国共産党上海市規律検査委員会は4日、市高級人民法院(高裁)の裁判長ら4人を、集団買春の疑いで、停職処分にしたことを明らかにした。
集団買春の疑いが持たれているのは、上海市高裁の裁判長と副裁判長を含む4人。4人はナイトクラブのVIPルームで複数の女性と遊んだ。その後、個室に消えていく様子が写った監視カメラなどの映像が2日、インターネット上に流出した。
新京報など国内メディアによると、映像を公開したのは、立ち退きの民事裁判で不当な判定を受けたと主張する男性。男性は裁判にかかわった副裁判長の趙明華氏の足取りを追っていたが、「意外にも裁判長や他の人も写っていた」という。
男性は当初、趙副裁判長の人脈を探っていたが、多数の物件を保有し、高額接待を頻繁に受け、女性関係も乱れている趙氏の腐敗した生活が浮かび上がったという。
映像公開後、男性は市規律検査委員会から事情聴取を受け、未編集の30時間におよぶ映像を証拠として提出した。
映像を公開した理由は、過去に通報しても警察が取り合わなかったことがある。4月8日、趙副裁判長が弁護士とみられる人物に招待され買春した証拠も男性は抑えていたが、警察に通報したところ「うやむやに終わってしまった」。男性は上海や北京での陳情も試みたが、「何の役にも立たなかった」という。
今回の映像に写ったナイトクラブは衡山リゾートホテルの中にある。同ホテルは上海市「党政(共産党と行政)機関出張・会議指定ホテル」となっており、「上海市人民政府の重要な接待基地」とホテルを運営する衡山集団は公式サイトでアピールしている。
(翻訳編集・張凛音)