【大紀元日本8月22日】収賄と横領、職権乱用の罪で起訴された重慶市の元トップ薄煕来被告(64)の初公判が22日午前、山東省済南市の中級人民法院(地裁)で開かれた。起訴状に薄被告の息子・瓜瓜氏が収賄にかかわったとの内容が記載されるなど、予想外の展開も見せている。
起訴状によると、薄被告は2000年から2012年までの間、「単独で、あるいは、妻の谷開来や息子の薄瓜瓜を介して」、大連市の企業から計約2179万元(約3億5千万円)の賄賂を受け取っている。
一方、起訴状に挙げられた「大連市の企業」のひとつ、大連国際発展有限公司の唐肖林社長からの賄賂について、薄被告は法廷で否定している。国営新華社通信によれば、薄被告は唐社長からの3回にわたる賄賂は「存在しない」とし、中央規律検査委員会の審査で認めたのは「本心に反した」と話している。「これらのことの詳細については完全に知らなかった」と党内部審査時の供述を覆した。
これまでは、薄被告が罪を認めれば、息子の起訴が免れられるとの裏取引が指導部と薄被告の間にあったと噂されていた。ここに来て、瓜瓜氏の収賄関与が起訴状に盛られたことや、薄被告も起訴内容の一部を否定する態度に転じるなど、予想外の展開を見せている。
(翻訳編集・張凛音)