【大紀元日本9月28日】陝西省安康市ではここ3カ月、スズメバチが人間を攻撃するケースが多発。200人以上が刺される被害に遭い、そのうち21人が死亡したという。
香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(中国語版)によると、被害は現地の農村や辺鄙な地域に集中している。
55歳の女性は田んぼ付近の山でスズメバチに狙われた。長袖の上着とズボンを着用した彼女だったが、体中に200カ所以上刺され、病院で治療を受け、一命を取り留めたが、1カ月経ったいまでも尿失禁が続いているという。
もう一人の被害者・陳昌林さんはいまだ病院で治療を受けている。21日午後、水田で収穫作業をしていた彼は、近くに母子がスズメバチに襲われているのを目撃し、助けに駆けつけた。結局自身もスズメバチの攻撃を受けて病院に運ばれ、急性腎臓衰弱と診断された。自力で排尿できなくなった彼はいま、透析に頼る日々が続いている。母子はその後亡くなった。
一連のケースで人を襲ったスズメバチの中には、世界最大の種であるオオスズメバチが含まれている可能性もある。
専門家の説明では、スズメバチの毒は赤血球を破壊し、肝臓や腎臓に強いダメージをもたらすため、早急に治療を受けるのが鉄則とされる。
(翻訳編集・叶子)