【大紀元日本10月2日】警察はこのほど、国内での人身売買組織を摘発し、誘拐された92人の児童と2人の成人女性を保護した。逮捕された容疑者は301人。英BBC放送(中国語版)が9月28日に報じた。
同報道によると、今回の摘発は河南省や雲南省、四川省など11の省におよび、誘拐された児童は主に雲南省と四川省の出身。児童たちは誘拐された後、多くが子供を欲しがる家庭に転売されるが、一部は売春などをさせられているという。
中国では毎年、1万人以上の児童が誘拐されていると言われている。2010年と11年の2年間で公安当局に救出された児童は1万3000人。さらに昨年1年間に2万4000人の児童と成人女性が保護された。
多発する人身売買について専門家は、中国の一人っ子政策と養子法の不備に原因があると指摘。中国の児童福利機関が11の省を対象に行った調査によると、実際の養子の数は役所での登録数をはるかに上回るという。特に農村部では、跡継ぎや労働の担い手として男の子を欲しがる風潮が根強く、児童誘拐と人身売買が後を絶たない。
(翻訳編集・林清源)