【大紀元日本10月15日】山東省のある大学は最近、窃盗犯を捕まえるために、DNA鑑定として5000人以上の大学生の血液サンプルと個人情報を警察へ提出をしていたことが明らかになった。学生のプライバシーを侵害することと、血液検査費用は総額50万元(約800万元)にも上ったため、世論では論争が巻き起こっている。広州の南方週刊が伝えた。
報道によると、山東省北部にある濱州大学は、学生たちに窃盗犯捜索のため、DNA検査と個人情報の提出を要求されると通知した。その翌日、血液検査が行われたという。
地元警察によると、今年に入ってから、同大学所在で38件の窃盗事件が発生したという。学生寮から35台のコンピュータ、20台の携帯電話が盗まれ、総額20万元(約320万円)の被害が出ている。
DNA鑑定の費用は一人あたり100元(約1600円)で、計50万元(約800万円)を費やしたことになる。法学専門家は、もし同様の事件が北京で起これば北京市民全員のDNA鑑定を行うのかと短絡的でコスト高の「犯人探し」手法を非難した。
(翻訳編集・佐渡 道世)