【大紀元日本10月18日】米フォーブス誌(中国版)が16日に発表した2013年版中国長者番付で、不動産大手の大連万達集団・王健林会長が860億元(約1兆3830億円)の総資産で初めてトップに選ばれた。不動産価格の高騰とエンターテイメント事業への参入で巨富を築いた。
大手飲料メーカー娃哈哈(ワハハ)の宗慶後会長は、総資産683億元(約1兆987億円)で2位にランクイン。3位は大手検索エンジン百度(バイドゥ)の創業者李彦宏氏となり、総資産は677億元(約1兆891億円)。
今回の番付で資産10億ドル(約980億円)を超える長者は昨年の113人を大きく上回る168人となり、新たに87人が加わった。さらに、上位100人の総資産は1兆9276億元(約31兆円)と昨年より44%増。上位400人の長者の総資産は3兆4746億元(約55兆8866億円)と昨年より35%増で上半期の国内総生産(GDP)の14%を占めている。上位400人の長者の平均資産は農村人口の一人当たりの現金による年収の100万倍、都市人口の年収の31.7万倍にとなっている。
この結果について、激増する長者らの資産は海外事業によるものが少なく、富が少人数に集中していると中国メディアは指摘する。同誌上海支社長の範魯賢氏は「金持ちがますます金持ちになった」と格差が拡大しているとの見方を示した。
(翻訳編集・高遠)