【大紀元日本10月25日】雲南省昆明市近郊の村で22日、農地の強制収用に反対する住民が警官隊と激しく衝突した。その際十数人の警官と幹部を人質に取った村民側が全面的に勝利し、現地政府は土地の収用を断念した。
事件が起きたのは、同市晋寧県晋城鎮広済村。住民らの話によると、一年前から、現地政府は不動産開発の用地として、農地の収用を通達してきたという。村民がそれに応じないため、これまでも警官隊が何度も出動し、住民を暴行したり拘束するなど対立が深まっていた。
22日午後1時頃、警官隊が再び村に現れて、住民代表とその父親を強制連行した。これに住民たちは激しく反発し、衝突が起きた。4人の住民は重傷、数十人が軽傷を負い、警官側も数十人の負傷者を出した。住民側は警官と政府幹部15人を人質にとり、20台以上のパトカーと公用車を破壊した。
当日夕方、警察当局は拷問で肋骨を骨折した住民代表とその父親を釈放した。後に現地政府は土地の収用を取りやめるという誓約書に署名したため、住民側も取り押さえた警察と幹部全員を帰した。
ある住民は大紀元の取材で、「もし政府が約束を守らず復讐するなら、私たちは命をかけても土地を絶対に渡さない」と話した。
(翻訳編集・叶子)