【大紀元日本11月12日】ゴミをポイ捨てする乗客は「イナゴ」だー北京市地鉄運営有限公司が車両内でゴミを捨てる乗客を「イナゴ」に喩え、波紋を呼んでいる。
同社は10日、公式ブログで「イナゴが去った後の10号線では、ゴミが散乱している」と写真付きの記事を投稿した。さらに、こうしたマナーの悪い乗客の地下鉄利用を「歓迎しない」と厳しい口調で批判した。投稿後、ネット利用者から賛否両論の声が上がっている。
これまで北京では地方出身者のマナーの悪さが問題となっていたが、今回は地方出身者を名指していないものの、多くの地方出身と思われるネット利用者が過剰反応を見せた。「我らイナゴがいなければ、お前らのようなダニもいない」と北京に一般庶民を詐取する汚職幹部の多さを皮肉った。また、一部の利用者は車内でチラシ配りが禁止されていないことや、ゴミ箱が設置されていないなど同社側に管理責任があると反論した。
また、一部の利用者は「香港でイナゴと呼ばれ、北京に戻ったらまたイナゴと呼ばれた」と嘆いた。
一方、同社を支持するネット利用者もいる。「ルールを破った人は全員イナゴ。北京出身者も同じ」と地方出身者への蔑視に当たらないとしている。
香港では、香港の病院に大陸の富裕層の妊婦が殺到したため、ベッドが足りなくなったことや、粉ミルクを買い込む中国人が原因で、粉ミルクが手に入らなくなったことから、中国大陸の人を「イナゴ」と呼んでいる。
同社は5時間後に投稿を削除した。
(翻訳編集・高遠)