【大紀元日本11月14日】中国インターネット大手の新浪が運営するミニブログサービス新浪微博はこの数ヶ月で10万以上のアカウントを削除したという。中国メディア・中国青年報が13日に報じた。
今年8月、中国政府主催のインターネット会議で、国家利益や社会主義制度、道徳風紀を損ってはいけない「七つの基準」が設けられた。新浪微博はこの基準に基づいて、10万超の利用者のアカウントに期限付きの発言禁止、削除などの処罰を加えた。
同記事によると、処罰された10万件のアカウントのうち、70%以上は個人攻撃を理由としたもので、1万4357件は嫌がらせ、1030件は虚偽の情報を書き込んだとされている。このほか3773のアカウントが「わいせつ・ポルノ」のコンテンツを広めたとして処罰を受けた。
「中国海洋報」の元記者・昝愛宗氏は米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に対して、「新浪微博はわいせつな内容をそれほど気にしていない。政治的な話題をより厳しく管理している」と話した。
今年7月、新浪微博は「5回以上、敏感な内容を書き込んだ利用者は内容の削除とともに48時間、発言を禁止する。場合によってはアカウントを削除する」などの罰則を設けた。
今月9日、最高人民法院(最高裁)は「インターネットでうわさを投稿し、500回以上の転載または閲覧数が5000回を超えた場合、最高3年の禁固刑を受ける可能性がある」と発表した。
厳しいネット検閲を背景に、新浪微博で影響力を持つ「ビックV」と呼ばれる利用者がターゲットにされ、相次ぎ逮捕された。またネット上に虚偽の情報を書き込んだとして、8月31日までに全国で1065人が拘束された。
相次ぐ逮捕を受け、これまで積極的に発信した「ビッグV」は更新回数を減らしたり、中には更新を中止する人もいる。
今年4周年を迎えた新浪微博は5億人のユーザー数を保有し、一日当たりのアクティビティユーザーは5000万人を超えている。しかし、分析会社ウェイボーリーチが先にウォール・ストリート・ジャーナルに提供したデータによると、有力微博ユーザーの月間投稿は今年1月から8月のあいだに20%減少したという。