【大紀元日本11月15日】台湾出身で香港在住のイラストレーター、爵爵さんがインターネット上で発表する漫画が人気を集めている。その漫画は、爵爵さんが体験した台湾と香港の微妙な、あるいは多大なる差を描写したものだ。すべての絵は上部が台湾、下部が香港のケースを表している。
家庭教師の広告
台湾の教師はごく一般的な教職者を表しているようだが、香港はなぜか若く容姿が派手なスター風の人物が広告に登場するようだ。
歩行者の様子
香港の歩行者は多機能携帯をもって次の目的地へ急いでいる。台湾と比べると歩みはとても早いのだろう。
氷なしの飲み物を注文
売店で「氷なし」の飲みものを注文すると、台湾では氷がない分も飲料はコップに満たされるが、香港ではその分は差し引かれるようだ。
個人写真?集合写真?
フェイスブックなどのSNSに集合写真を投稿する際、台湾ではそのまま全体の様子を伝えるのに対し、香港では個人を強調する傾向にあるという。
面接試験
台湾の試験では、中年男性の面接官が求職者に対し、自己紹介、友達や兄弟のこと、給与の額の希望などについて聞いている。面接に来た女性は緊張した様子で「認められるよう努力します、給与は貴社の定めに従います」と懸命さや従順さをアピールしている。
一方、香港では、いかにも頭の切れそうな女性面接官が英語の自己紹介、仕事能力の高さや会社で改善できる点の解決法など高度な質問を求職者に投げかける。面接を受ける男性は英語での自己紹介も難なく答え、学業を優秀な成績で修めたことや資格試験を多く持つことを具体的に主張し、さらに明確な給料の希望額を伝えている。また余裕があるのか、ピアノ演奏の技能もアピールする。
台風が来たら
台風が多い台湾では、慣れているのか人々は家が浸水しても家事をこなしたり、いかに雨風が強いかを写真を撮ってアピールしたりする者がいるが、台風が多くない香港では、災害を恐れて食料を買い込んだりする人がいるという。
公共交通機関での喧嘩
台湾では、電車など公共交通機関で喧嘩している光景をみると見て見ぬ振りをするが、香港では、周囲にいる人は面白いのかその様子を撮影したり動画を撮ったりしてインターネットにアップするようだ。
相対的に台湾は素朴で純粋、穏やかであるのに対し、香港は合理的、機能性や賑やかさが描かれている。爵爵さんは絵によっては「誇張しすぎかもしれない、ごめんなさいね」と、おそらく香港人向けに断り書きを入れている。