【大紀元日本11月29日】上海普陀地区で最近、小さな木枠の箱に押し込まれた約600匹の猫を積んだトラックが見つかった。その異様さに気づいた周辺住民などが通報し、駆けつけた警察が男性ドライバーを逮捕した。猫は食用・毛皮用に違法な買取業者へ運搬される最中だった。
インターネットの市民メディア、デジタルジャーナル(英語)によると、木箱の中で叫ぶ猫の様子を周辺住民がミニブログ微博に写真とともに掲載し、動物愛護団体の救助要請をした。警察が到着し、ドライバーの男性を連行した。報道によると、警察が到着する前から見物人らが自主的に猫を救助しはじめたという。
中国の反虐待動物法案によると、個人が犬・猫肉を食べたり販売した場合には5000元以下の罰金と15点xun_ネ下の拘留刑が科せられる。会社組織などの場合、1万~50万元の罰金を払う。
トラックには32の木箱があり、それぞれ約19匹の猫が入っていた。4箱は愛護団体に引き取られ、14箱は自主的に個人に現場で引き取られていった。ボランティアが残り14箱を引き取り、別な飼い主や受け取り先を探すという。
犬猫の食用・毛皮用の違法取引は中国でしばしば起こる。カナダのメディア、トロント・スターによると、およそ200万匹の犬猫が毛皮採取のために毎年虐殺されるという。
(翻訳編集・佐渡 道世)