【大紀元日本12月25日】中国でB型肝炎ワクチンを接種後、新生児8人が死亡した。また、2000年から今月まで、188人の死亡が報告されたと政府が発表した。中国メディアが伝えた。
17日、広東省深セン市で新生児が同ワクチンを接種、その約1時間後に死亡した。この1カ月で、同省で4人が死亡し、湖南省と四川省と合わせて、計8人が死亡した。ワクチンはいずれも深セン康泰生物製品公司が製造したもの。
同社は一連の死亡事件について、「偶発的な事案」とし、ワクチン接種との因果関係を解明すべきとコメントした。
死亡事件を受けて、当局は同社製造のB型肝炎ワクチン全種類の出荷、販売、使用の停止を命じた。しかし、全種類で196ロット約4400万本がすでに市場に流通している。
市民から不安な声が上がる中、中国食品・医薬品監査総局は24日、2000年からの13年間で計188人の死亡が報告され、毎年4、5人の新生児が死亡していると発表した。ワクチンとの因果関係が認められたのは18例だったという。
NPO団体「食品薬品安全提唱聯盟」のメンバー、河南省在住の姫来末・弁護士は23日、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に対し、被害の状況は報道よりはるかに深刻だと指摘した。
中国では人口の約60%がB型肝炎ウイルスに感染した既往があり、毎年、推定で263万人の人々がB型肝炎に関連する肝臓癌もしくは肝硬変で亡くなっている。ほとんどが新生児期か小児の早い時期に感染するので、 2002年から定期予防接種に組み込まれた。初回接種は生後24時間以内、2回目は生後1カ月、3回目は生後6カ月となっている
(翻訳編集・叶子)