【大紀元日本1月7日】昨年12月末、中国の習近平主席が北京市の肉まんチェーン店「慶豊包子舗」 を訪れ、列に並んで昼食を取ったことが思わぬ展開となった。数日後店には、大勢の直訴者が殺到し、各自の訴えをアピールした。「まるで仮設の陳情受付センターのよう」と市民は言う。
庶民派路線のパフォーマンスとされる習主席のこの行動が報道されてから、主席が注文した料理が「主席定食」として販売され、市民が連日店に押し寄せている。一部のネットユーザーは、店の名前や、主席が食した料理、金額をまるで「暗号」のように解析した。
数多くあるレストランの中でこの肉まん店を選んだのは店名の「慶豊」に秘密があるという。幹部の清廉潔白を意味する「清風」と同音であるため、幹部にクリーン政治を行うようという習主席のメッセージが込められている。注文した「豚のレバ炒め」は豚のような貪欲な幹部はクビを切られるという意味合いが含まれている。中国語では「炒」は解雇の俗語でもある。高菜の料理は中国語の「財を戒める」と同音で、財を詐取してはならぬと主席が警告している。肉まんの具も注目された。豚肉とねぎで作られた具は「ネギには青い葉の部分と白い根の部分があるため、潔白を意味する」とも読み取れる。食事代は21元で、「とにもかくにも」を意味する「不管三七二十一」 という慣用句から、習主席のメッセージは「幹部は必ず廉潔さを保つべし。違反者はだれであろうと粛清する」とまとめられた。
一躍有名になったこの店に普通の市民が殺到するほか、1月4日に店の前に直訴者が集まり、辺りを埋め尽くした。彼らは各自の訴求を書いた横断幕やプラカードを掲げて、直訴を行った。
一方、習主席の今回の行動は「計画された政治ショー」だと暴露したネット文章は当局から削除されている。同文章によると、肉まん店を訪れた主席の姿を最初にインターネットに掲載したネット利用者は「たまたまお店で食事した一般人ではない」という。