【大紀元日本1月23日】香港誌「争鳴」の最新報道によると、習近平政権は昨年12月中旬ごろ、公安・司法を主管する中央政法委を内部調査・整頓するタスクフォースを立ち上げた。その任務は同組織の前幹部チームの「極めて厳重な法律・規律違反」を調査することだという。
同報道によると、昨年12月15日、一部のメンバーと主要幹部への取り調べが始まり、出国禁止令が出され、翌16日にタスクフォースが発足した。
同タスクフォースの責任者は共産党中央規律検査委員会のトップ王岐山書記。しかし、副責任者5人の中に、本来あるはずの最高検察院のトップ曹建明氏の名前がない。中央政法委の周永康・前書記の腹心である同氏は、取り調べを受けているとの情報が昨年末から流れている。
昨年末から、香港や海外メディアは中国高官からの匿名情報として周永康氏への取調、身柄拘束などを相次ぎ報道した。12月25日、周氏のもう一人の腹心、公安部の李東生次官は「重大な規律・法律違反」があったとして解任が発表された。
政法関係元高官は「周永康はすでに身柄拘束され、中央の幹部は皆、このことを知っている。公表するのは時間の問題」であると大紀元時報に証言している。
同情報源によれば、周永康事件には江沢民元国家主席や共産党中央政治局の元常務委員の曾慶紅氏や羅幹氏も関与している。指導部は、まだ周氏と3人との関わりをどのように扱うべきか意見が一致していないが、一派への包囲網は着実に敷かれているようだ。
(翻訳編集・叶子)