【大紀元日本2月17日】ベトナムの投資管理会社は、年々増加する中国人旅行者をターゲットに数十億米ドルを投資したカジノ施設建設を計画している。同国内紙ベトナム・ネット・ビレッジが15日に報じた。
ベトナムの大手投資管理会社ヴィーナ・キャピタルは同国東北部に位置し中国と国境を接するクアンニン省に、40億ドル投資してカジノを含むエンターテイメント複合施設の建設計画を同紙に明かした。
同社CEOドン・ラム氏は投資家の視点で、中国人や欧米人に人気のリゾート地フーコック島でのカジノ施設建設計画について「美しいビーチを望むフーコック島は中国から(飛行機で)わずか1時間半。ホテルも安く、中国人にとって魅力的だ」と同紙に述べた。
同国観光当局によると2013年、190万人(前年度比33.5%増)がベトナムに旅行したという。中国人の旅行先での平均支出額が約75ドルとアメリカ人の226ドル、ドイツ人の1000ドルより下回っているが、ベトナムは年に中国人から1億4250万ドルを得ていることになる。市場調査会社ビジネス・モニター・インターナショナルによると、2017年には210万人の中国人旅行者がベトナムへ訪れると予想している。
国連世界観光機関(UNWTO)によると、2012年の中国人の海外旅行者数は8300万人と05年の約3倍まで拡大し、海外旅行支出総額も1020億ドル(約10兆6182億円)とドイツやアメリカを抜いて世界1位となった。中国人民日報は2014年に海外旅行者数は1億人を超えると報じている。
2013年、投資家によるベトナムへの海外直接投資は23億ドル。前年度2012年の2億4500万ドルから大幅に上昇した。
(翻訳編集・佐渡 道世)