【大紀元日本2月27日】米国上院軍事委員会の公聴会が25日に開かれた。アジア・太平洋担当の国防次官補に指名されたデービット・シーア駐ベトナム大使は、中国の軍事的脅威にさらされている台湾は防衛力を向上させるべきとし、「そのための米国の支援が必要だ」と述べた。
シーア氏のほか、米国防副長官に指名されたロバート・ワーク氏や、戦略計画・戦略造成担当国防次官補に指名されたクリスティン・オーマス氏など5人が指名承認をめぐる米上院軍事委員会の公聴会で証言した。
シーア氏は長年国務省に勤務した外交官で、日本での勤務経験もある知日派。国務次官補代理などを経て2011年からベトナム大使を務めている。
同氏は公聴会で、中国の国防費の増加とその不透明さに懸念を示し、「台湾はその主要な攻撃目標だ」とした上、「米国はアジア太平洋地区で軍事的支配力を維持すべき」と述べた。
国防次官補に就任した場合、台湾政府が国防予算を国内総生産(GDP)の3%に増やすべきとの考えを示した同氏は、「中国の侵略を阻止するため、米国は引き続き台湾の防衛力の維持に尽力すべき」とも強調した。
中国政府が昨年末に一方的に定めた東シナ海の防空識別圏について、同氏は国防省の従来の方針を支持し、「米軍は同地区での軍事活動を変える必要がない」と述べた。
(翻訳編集・叶子)