【大紀元日本3月5日】中国では、3日に国政諮問機関・全国政治協商会議(政協)、5日に全国人民代表大会(全人代=国会)が開会した。会場内で政府提案に挙手するばかりの代表らは、会場外ではアドリブ発言をし、本音を覗かせることも多い。
北京を連日覆う濃霧について、政協委員で著名な音楽家の金鉄霖氏は「濃霧の影響はすでに、声楽家を歌えなくしている」と肩を落とした。
政協の報道官・呂新華氏が2日、周永康氏をめぐる噂について「あなたもお分かりですよね」と黙認する発言をしたが、その後、代表らはより慎重な態度を示している。中国共産党初代の指導者の1人、朱徳の孫となる朱平和氏は「彼(呂氏)は分かるでしょうが、私は分りません。あなた達はみな、分かるでしょうが」と言葉遊びで事実を濁らせた。京劇俳優の梅葆玖氏は「みな噂しているからみな知っています。これについては大会の方針を見ましょう」とコメントすることを避けた。
人民日報は公式ミニブログ(微博)で「代表が発言しないことは、人民が沈黙するに等しい」と代表らの積極的な論議を求めた。これに対し、中国中央テレビの人気司会者の崔永元氏は「いいことを言うね。私達は言っても構わないが、そちらは掲載する勇気がありますか?」と返した。
中国石油化工(シノペック)の傅成玉会長は「西側は低レベルの民主。今後、高級民主は私たちのところで誕生します」と発言。毛沢東の孫の毛新宇氏は、外交戦略の提案をする準備をしていると言い、まだ完成していないと話した。
政協主席の兪正声氏は活動報告の中で委員らに対し、政府批判は鋭くてもいいが、「極端」にならないよう注文を付けた。
(翻訳編集・張凛音)