【大紀元日本3月12日】国連は、北朝鮮が国連の制裁を回避するために、在外公館を介した武器取引を含め、禁輸品の調達で巧妙な手段をとっているとする報告書を公表した。
報告書は8人の専門家で構成するパネルが作成し、国連安全保障理事会に提出したもの。これは、北朝鮮が国連の制裁を遵守する状況を評価する年次報告書の一部である。
127頁におよぶ同報告書は、北朝鮮が「より頻繁に多様で複雑な回避手段を使用している」と強調した。
報告書はキューバとシンガポールの北朝鮮大使館が武器密輸を仲介している疑いがあると指摘した。昨年7月、パナマで北朝鮮のコンテナ船から戦闘機やミサイルの部品が押収された問題に、大使館が関与していたと報告書はみている。
報告書はまた、北朝鮮は極力、自国の商船隊の身分を隠した上で、既存の国際金融システム以外で複雑な企業ネットワークを作り上げ、禁輸品を含む輸入品をより高度な手段で調達していると指摘した。
(翻訳編集・王君宜)