【大紀元日本3月18日】様々な事情で親が育てることのできない新生児を預かる広州市の「赤ちゃんポスト」の一時閉鎖が発表された。1月28日に設置され、今月16日までの48日間に262人が預けられた。施設の受け入れ能力を超えたため、市は運営の中止を決定した。中国南方都市報が伝えた。
全員は何らかの先天性的病気に患っている。脳性まひや先天的心臓病など重い病気の乳児もいるが、現在の生存率は91.22%となっている。
予想を上回る人数で受け入れ能力を超え、20平方メートルの部屋に20人の赤ちゃんが同室し、2人が一つのベッドに置かれている場合もある。同市は安全確保と感染病予防ができないとして一時閉鎖を決め、再開のめどは不明だという。
2011年6月に石家荘市で初の「赤ちゃんポスト」が設立されて以来、これまでに全国各地で25カ所が設置されたが、今回のような運営停止は初めである。
中国では児童の福祉制度が完備しておらず、病気や障害を抱えて生まれた赤ちゃんは高額の医療費や養育費がかかるなどの理由で遺棄されることが多い。
(翻訳編集・王君宜)