【大紀元日本3月28日】中国は近年、軍拡を急速に進めているが、米軍事専門家はこのほど、中国軍の陸海空での共同作戦能力が依然低いことを指摘し、その理由は中国の政治制度にあると主張した。
25日、米シンクタンクのジェームズタウン財団が主催したセミナーで、元米陸軍中国軍事情報官ケビン•マッコーリー氏は、中国軍の作戦能力の分析結果として、「共同作戦能力の向上や各種作戦システムの連携強化は、今後も緩やかなペースをとるだろう」との見解を示した。
米太平洋軍司令部の中国戦略研究シニア・アナリスト、ティモシー•ヒース氏は、中国の作戦システムの改革は、政治体制によって制約されていると指摘した。「解放軍は政治部隊。どのように改革するかは党が決める」。一党独裁の中国では、政治資本を蓄え改革を実現させることは「挑戦的」だとも指摘した。
元北京駐在武官のデニス・ブラスコ氏は中国軍の腐敗問題を取り上げ、幹部に蔓延する深刻な汚職問題は中国軍人の質と作戦力を損なっていると指摘した。
習近平国家主席は昨年、作戦システムの改善や軍隊の汚職排除などを目指し、軍の組織改革に着手した。しかし、一部の米国軍事専門家は、中国軍事改革における過去30年間の経験から、目標を達成するのは非常に困難だとみている。
(翻訳編集・王君宜)