【大紀元日本3月31日】福建省莆田(ほでん)市で、住民の反対を押し切って着工した化学工場の建設をめぐって、住民と武装警察の間で衝突が起きた。
26日から28日かけて、同市楓亭鎮で数千人の村民が建設中の工場に放火し、数百名の武装警察と衝突した。村民ひとりが拘束されたことに怒った村民は、レンガで武装警察に反撃し、パトカー数台を破壊した。衝突で多くの負傷者が出た。
村民たちは、同鎮で着工したジクロロフェノールとエチレンプロピレンゴムの生産工場は周辺15キロの生態と30万の住民の健康に、直接的な脅威を与えると主張している。総投資額が70億元(1160億円相当)に上る同プロジェクトは、地元住民への説明が行われていなかった。抗議活動は昨年6月から始まっているが、プロジェクトはその後も進行しているという。
(翻訳編集・王君宜)