【大紀元日本6月6日】チベットのドキュメンタリー映画「恐怖を乗り越えて」のプロデューサー、トンドゥプ・ワンチェン氏(39)は5日、中国で6年の服役刑を終え釈放された。米海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。
独学で映画プロデューサーとなったワンチェン氏は、助手と一緒にチベットを駆け回り、ドキュメンタリー映画「恐怖を乗り越えて(英タイトル:Leaving Fear Behind)」を撮影した。
2008年、撮影先で中国当局に逮捕され「分離主義を扇動」した罪で6年の懲役刑を言い渡された。ワンチェン氏のアシスタントは、中国から「世界の屋根」と呼ばれるパミール高原を徒歩で越え、インドのダラムサラに亡命した。
一方、スイスに亡命したワンチェン氏の従弟は、VOAチベット語の番組で、腎臓病に苦しむワンチェン氏が刑務所で耐え難い苦難を経験していたと述べた。
ドキュメンタリー映画「恐怖を乗り越えて」は十数カ国語に翻訳され、30カ国以上で上映された。同作では、チベット農民や遊牧民たちの普段の生活や、ダライ•ラマに会えるよう、早くチベットに帰還するのを民たちが願っていること等を表現した。
恐怖を乗り越えて(ダイジェスト)
(翻訳編集・王君宜)