【大紀元日本6月13日】中国福建省三明市泰寧県で最近、野生バチのみつを摂取した村民が集団食中毒を起こし、3人が死亡した。問題のはちみつから有毒成分が検出され、野生バチが有毒植物の花粉を採取したと思われる。
中国国内メディアの報道によると、6日午前9時頃、村民の葉元良さんは自宅の小屋で収穫した野生バチのみつを、隣近所にもおすそ分けした。午後1時頃、このはちみつを食した村民全員が、唇の麻痺、目眩い、吐き気などの症状を訴え、病院に搬送された。そのうち、3人が亡くなり、残りの16人がいまも入院中で命に別状はない。
翌7日、同省保健機関の職員がこのはちみつのサンプルを検査したところ、ライコウトウとタケニグサに含まれる有毒成分を検出した。ライコウトウはニシシギ科のつる性木本で、別名:タイワンクロヅル。肝障害や腎障害、心疾患などをおこす可能性が指摘されている。タケニグサはアルカロイドという神経に作用する毒素を含んでいる毒草である。
葉元良さんが昨年、自宅の小屋に野生バチが集まったため、巣箱を取り付け飼育し始めたという。
(翻訳・鈴木真弓、編集・叶子)